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第19話 王城の騒動と深まる絆

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-07-05 07:00:49

♢王城の混乱

 少し前、王城では王女がお茶会に出て行くと告げて以来、戻ってこないため大騒ぎになっていた。王は狼狽え、激怒していた。王は部屋を行ったり来たりしながら、眉間に深い皺を寄せていた。

「一体どうなっているんだ! 王女が行方不明なんて……!」王は怒りを込めて叫んだ。

 当然、暗殺の事など知らされていないため、盗賊か猛獣に襲われたと思っている。弟の派閥の者たちは、未だ死体が見つからないため、安心できずに不安を抱いていた。

 王女の馬車を襲えと命令が出されたが、エリーは逃げ延びた。その直後、猛獣が馬車を襲って破壊し、兵士たちを殺しているところを襲撃部隊が目撃していた。

 兵士たちは報告する際、顔色を失いながらも必死に伝えた。猛獣の襲撃で生きているとは思えないため、「死体が見つからないのは、猛獣に食べられたのではないか」と報告していた。

 国王には、王女の馬車の足取りを追っていた者たちからの報告で、お茶会に行くような道ではないことが判明し、問題になっていた。

「何故、王女がそんな道を通ったのか……?」王は苛立ちながら疑問を口にした。彼の額には深い皺が刻まれていた。

 なぜ危ない道を選んで、どこへ向かっていたのか? 何者かに襲撃され、逃げていて迷い込んだのではないのか? 王は心の中で様々な可能性を考え、焦燥感に駆られていた。

 足取りは、最終的に狂暴な猛獣の棲む森の近くを通って消えたため、その町で捜索が行われていた。兵士たちは森の中で手がかりを探しながらも、王女の行方を案じていた。

 聞き込みで、普段は買わない女性用の服を買っていったとの証言も出ているため、買った者の捜索も始まった。捜索隊は証言者たちに聞き込みを行い、少しずつ情報を集めていた。

 男の足取りを追うと、猛獣の棲む森であった。その男の行き先である狂暴な猛獣の棲む森では、捜索が困難で捜索は難航していた。兵士たちは森の中で足音を立てないように慎重に進みながら、心の中では希望と不安が入り混じっていた。

そうとは知らない二人であった。

♢一つの布団の下で

 その夜、いつもと変わらず布団二つを並べ、一つの布団で二人は寝ていた。

「もう、一人で寝れるんじゃないか?」ユウは隣に寝ているエリーを見ながら、少し戸惑ったように言った。

「私が隣で寝るのは、お嫌なのですか?」エリーは少し不安そうに問いかけ、ユウの顔を見つめた。

「将来のために離れて寝た方が良いんじゃないのか? こんな事が噂にでもなれば結婚ができないだろ」

 ユウは優しく微笑みながら、エリーの将来を案じて言った。

「ユウさんが話さなければ誰にも知られませんし、私には決めた方がいますので大丈夫なのです、ご心配なく……」

 エリーは安心させるように言い、その言葉には確信が込められていた。

「では、その決めた方に申し訳ないだろ」ユウは少し困ったように言いながら、エリーの将来のことを考えた。

「その方は、寛大で優しい方ですので大丈夫なのです」エリーは自信を持って答え、ユウの優しさに感謝の気持ちを感じていた。

「いや、俺みたいなのが近くに居ただけでも問題だと思うがな。しかも一つ屋根の下でも問題なのに、一つの布団はまずいだろう。お前は魅力的で可愛いからな」ユウは真剣な表情で言い、エリーに向けて優しいまなざしを向けた。

「わ、わわぁ……! ありがとうございますっ。えへへ♪ 魅力……的ですかぁ……私がですか……!? ウフフ……♪」エリーは驚きと嬉しさが混じった表情を浮かべ、照れながら笑った。暗くて表情が見えないが、その声色からニヤニヤしているのが感じ取れた。

「私が決めた方は、あなたですけどね……」とエリーは心の中でつぶやいた。彼女は、今すぐにでもその言葉を口に出したい衝動に駆られたが、ユウの優しさと戸惑いを前に、その気持ちを胸の奥にそっと秘めた。しかし、ユウへの熱い想いは、彼女の瞳を潤ませ、その表情を幸せで満たした。

♢エリーの小さな反抗とユウの無意識

 今日もエリーが腕を組もうとした。

「心に決めた方がいるんだろ。その方に悪いから止めてくれ」ユウはやんわりと拒否しながらも、エリーのことを気にかけていた。

 エリーは、その言葉に少し不満そうに頬を膨らませた。

「もう。知りません!」とエリーはぷいっと顔をそむけ、可愛らしい怒りを見せた。心の中では、「こんなにもユウさんのことを思っているのに……」という切なさと、ほんの少しの反抗心があった。

 今日は、エリーから解放され、ユウはすぐに寝ることができた。彼は布団に入ってから、少しほっとした気持ちで眠りに落ちた。

 エリーは拗ねて寝れずにユウと反対方向を向いて寝ていると、ユウの方から抱きついて胸を触ってきた。

「きゃ♡ はうぅ……え? わ、わぁ…… どうしたのですか?」エリーは、驚きと嬉しさが混ざったような声を上げて、ユウに聞いた。ユウの無意識の行動が、彼女の心に温かい波紋を広げた。

「……」エリーの問いに、ユウの反応がなかった。

「あ、あのぅ……こういう事をされたら、わたしは……もうお嫁にいけませんね……。その……ユウさんに……責任をとって頂きませんと……♡」エリーは抵抗もせずに受け入れ、幸福感に満ちた声で話していた。これは、彼女なりの精一杯の告白だった。ユウの無意識の行動に、彼女は勇気をもらったのだ。

「……」それでも、ユウの反応は何もなかった。

 エリーが疑問に思い、ユウの方を見ると寝息を立てて寝ていた。

「……もう。知りません! ユウさんなんて、キライですっ。ふんっ」

 また、頬を膨らませるエリーだったが、顔はニヤニヤしていて、その表情は紛れもなく幸せそのものだった。ユウの手の感触を幸せに思い、そっとその手を重ねた。自分の胸にあるユウの手を握りしめているうちに、安心感でエリーも寝てしまった。空振りに終わった告白の残念さはあったものの、それ以上にユウが自分を求めているという事実(たとえ無意識でも)が、彼女の心を温かく満たしていた。

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